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無痛の手技

カウンターストレイン

体に痛みや不調があるのに、もみほぐしや電気等、刺激を受けると余計に調子が悪くなりどこへ行っても症状が改善しない状態に陥っている場合が多くみられます。このような場合、わりと敏感な方に多いのですが、体に過度の力や長時間の負荷がかかったり、交通事故のように瞬間的な衝撃がかかると、体をスムーズに動かすために筋肉や関節に備わった動作を感知するセンサーが誤作動を起こし、指などで触れると強く痛みが出る「テンダーポイント(緊張した過敏な点)」が、できてしまうことがあります。

テンダーポイントを支点に体のゆがみが起こり、さまざまな痛みや不調を引き起こします。このような不調を持った方は、むやみに触られると思わず体が逃げてしまうような不快な痛み、気持ち悪さ、異常なくすぐったさがあり、不適切に扱われると、主症状が悪化してしまいます。

このような状態の場合は、問題を起こした筋肉や関節をもっとも安楽な姿勢にもっていき、90秒前後 待つことによりセンサーの誤作動がリセットされます。すると痛みは消失し、体のゆがみも改善していきます。これが「カウンターストレイン」です。私が、オステオパシーにのめりこむきっかけとなった、もっとも好きな技法です。

​頭蓋仙骨技法

頭蓋骨・仙骨の動きとそれをつなぐ硬膜を中心に、動きやバランスの悪くなったところをごく軽い力で改善させ、低下した自然治癒力を回復させます。自律神経症状の場合によく用います。

内臓マニピュレーション

内臓を包んでいる筋膜の緊張や固さを見つけ、正常に戻すことにより、内臓の動きと働きを改善させる方法です。

エネルギーワーク

幹部や関連する部位にただ手をあてているだけのように行うため、まるで、気功かヒーリングのように思われる方もいらっしゃいますが「人体の構造と機能を把握して基礎的な医療知識をふまえた者が行うこと」「術者が何かを送ったり作為を押しつけることなく、患者さん自身が持つ癒しの力とつながり同調して自然治癒をもたらす潜在能力を引き出し、その力で治療を行ってもらうこと」このあたりに違いがあります。体に余計な刺激が入らず、疲労したり、気持ち悪くなったりすることはありません。

スピリチュアルな民間療法を経験したことのある患者さんからは「良い意味で感覚が全然違いとても透明感がある」との感想もいただきました。体が敏感でデリケートな方、骨が弱い方でも安心して治療することができます。

心地よい刺激のある手技

筋膜リリース

最近よくメディアで紹介されていますが、わりと古くからある基本的な技法で、一般的にいう「コリ」に対して行う技法です。

同じ動作の繰り返しや長時間よくない姿勢でいることで、筋肉に持続的負荷や緊張が起こります。それにより筋肉を包む膜の動きが悪くなったり癒着してコリができ、血液とリンパの流れが邪魔されてしまいます。さらに進行すると「トリガーポイント」という出所のわかりにくい鈍い痛みや痺れを発生する部分ができます。またコリによる筋膜の動きの制限は体のゆがみの発生源にもなります。

筋膜リリースは「指圧」に似た技法ですが、筋肉の構造に従い、浅層・中層・深層を探り分け、前後・左右・捻りの動きの制限を三次元的に捉えて圧力を加えていくところが違います。そのため「もみかえし」を起こすことなく効率的に筋膜の動きを整え、循環を改善させます。しっかりとした刺激があり「痛いけれど気持ちいい」といった感覚があります。

​低振幅高速スラスト

一般的には整体やカイロなどでの「バキッ」という関節の矯正が知られていますが、それらとは違い、まずは筋肉を治療し、関節の調整を行い「ゆがみ」を構成する要素を取り除いたうえで、関節の方向に正確かつ穏やかに行うため、痛みはなく「ポキッ」と動きが回復します。

筋肉を治療せず不正確に行うとかえって痛めてしまいますし、むやみに矯正だけを行うと関節を支持する靭帯が緩くなってしまい、それを支えるために周囲の筋肉が余計に緊張して固くなる原因になります。

当院では、治療の最後にどうしても関節の固着が残っていて、患者さんが受け入れてくれた場合のみ行っています。恐怖感をお持ちの方や、以前に不適切な矯正をされて痛い思いをされた方、当院で必要がないもしくは行わない方が良いと判断した場合は、行いません。

直接法

​関節の動きの悪くなってしまった方向に対して、直接的に力を加え、動きを回復させる方法です。ストレッチもこれの仲間ですが「直接法」は関節の動きに沿って行います。

マッスルエナジーテクニック

「直接法」を行うときに患者さん自身に協力してもらい、軽く筋肉に力を入れてもらった後で、動きを回復させる技法です。

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